お金の役割

さて、金融とはお金の流れのことですから、金融リテラシーの獲得を目指すには、まずお金について知ることが必要です。
ここではお金の3つの役割について確認しましょう。
第一は、モノと交換する機能です。お金が存在しない世界で欲しいモノを手に入れようとすれば、①自分で生産・製作する、②物々交換を行う、③施しを受ける、④拾う、⑤盗む、などしかありません。
⑤は論外ですが、①は実質的に不可能ですし、②~④は相手方の意思に依存しますから、効率性に劣ります。
そこに普遍的な価値を持つお金が存在すれば、好きなときに好きなモノと交換することが可能になります。
第二に、富を蓄積する機能があります。
どれほど豊かさに恵まれていても、モノを財産として劣化させずに保存するのは困難です。
例えば、海辺の人が大量の魚を収穫したとしても、時間経過とともに魚の鮮度は落ち、その価値も低下します。
冷凍保存にもコストがかかりますし、限界もあります。
それをお金に変えて保存すれば、少なくとも額面上の価値が損なわれることは基本的にありません。
第三に、モノの価値や価格を表す単位としての機能があります。
モノの価値は、何らかの数値により示されることで、客観性を担保します。
しかし、長さや重さでは価値の相違にまで踏み込んで評価することができません。
そごにお金が存在すれば、その額の大小により、私たちはモノの価値を識別できます。
しかも、私たちの周囲にあるモノには、全て価格が付けられています。
買い物をする際には、自分の考えている価値と商品の価格とを対比することで、消費意思決定を合理的に行えるのです。
このように考えると、お金はこれまで人類が発明したものの中でも、極めて有用な存在といえるでしょう。

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